【書評】モテたいと思っている男ってなんであんなに気持ち悪いんだろう～本当にうまい女性のほめ方～｜書籍：大島薫
評価と感想
評価： 1男性でありながら、女性の気持ちがわかるという特殊な感覚をもった著者が、
女性の気持ちを代弁するかのように、男性に対して「痛い行動」「気持ち悪い行動」を指摘。
読み物としては面白いのだが、ざっくり言うと「こういう行動は気持ち悪い」というようなことが、
つらつらと書かれているだけだ。
エッセイ的な感覚で読むのなら良いが、ノウハウ本としてはお勧めできない。
というのも、気持ち悪くならないようにするためにはどうしたら良いのか？
という解決策があまり書かれていないからだ。
著者が何となく思っている事を、ただ書いあるだけなので、わりと主観的な内容になっている。
もともと著者が特殊なタイプということもあり、一般的な女性の気持ちの代弁になっているのか疑問だ。
また、特殊なタイプということから、おそらく深く傷ついた経験が多いのだろうと感じる。
例えば「男性は常にナイフ片手で女性に話しかけている意識を持った方がいい」と述べている。
言わんとしている事はわかるが、その感覚を持って女性と接するとビクビクして話せなくなってしまうだろう。
恋愛は、基本的には男性側がリスクを取って女性にアプローチしないといけないため勇気が必要だ。
ビクビクしていたら、一歩が踏み出せなくなる。
もちろん、女性を傷つけないように努力するのは当たり前だが、ナイフを持っている感覚は行きすぎだと感じる。
こういった世間に対す感じ方のズレは、やはり普通の人とは違うのだろう。
だが、特殊なタイプだからこそ、人とは違った視点で物事を見れる部分もある。
「こういう視点もあるんだな」と、視野を広げるという意味では一読する価値はあるだろう。
だた、恋愛初心者は、もっと他に勉強しないといけない事が山積みだ。
ある程度のレベルになって、暇な時間ができたときに、サラっと読んでも良いだろう。
※この書籍は「Kindle unlimited」に登録すれば無料で読める。
この本は、もともと男性だったけど女性の見た目になって様々な体験をし「男性と女性の両方の気持ちがわかる」著者だからこそ語れる真の男女の人間関係の作り方が書かれています。
男性はどうすれば女性に気持ち悪がられずにモテることができるのか。
職場や家庭でスムーズな人間関係を築くにはどうするべきか。全女性共感!
全男性必読!(以下内容抜粋)
イケメンになれなくても空気が読める男には誰だってなれる。
怒られたら言い返すのではなく素直に「ごめんね」。
顔ではなく服を褒めよう。
マッチングアプリでつまらないと思われないための会話術。
恋人同士の記念日忘れはリマインダー機能で解決。
巨根?テクニシャン?そんなの関係ねえ!
恋愛はポジションゲーム。
初回のデートは3時間。
「じゃあ一緒に行こうよ」を条件反射で言ってみよう。
うまい男は誘うとき「今度」なんて言葉は使わない。
美人にこそ「君って面白いね」が有効。
女性の沈黙は反論がないからではない。悲しみと諦め。
いまそばにいる人に愛情を伝えることを怠けてはいけない。
完璧な男よりもなんだか憎めない男を目指そう。
たまに無邪気さを使うのもあり。著者について
●大島薫
1989年6月7日生まれ。
男性ながら、女性よりも可愛らしい容姿を武器にセクシー女優として活躍していたが2015年6月に引退。
現在はマルチタレントとして活躍中。
著書に『ボクらしく。』『大島薫先生が教えるセックスよりも気持ちイイこと』『男性ですが例のニットを着てみました』などがある。目次
第１章 男性と女性はこんなに違う。セクハラ、パワハラといわれないために知っておいてほしいこと。（「男だから泣くんじゃない」これは女性からするとさぞつまらなそうだ。/ 「好き」と言ってくれたのに付き合ってからはまったく言ってくれない彼氏。/ 女性を褒めたい、でもセクハラととられたくはない。そんな真面目な男性は顔ではなく服を褒めよう。 ほか）
第２章 初めてのデートで「この人ないな」と思われないための女性の褒め方。（女性が初デートのとき１番初めに「この人ないな」と思う瞬間は歩幅の合わなさである。/ 恋愛はポジションゲーム。女性でいたい女性のときは貴方自身がその人を「女性」でいさせてあげよう。/ モテテク特集を信じた好きでもない男からの「頭ポンポン」は殺意しか湧かない。 ほか）
第３章 彼女や奥さんがいる男性へ。普段から愛していると伝えていますか。（会えない間も自分のことを考えてくれていた時間にこそ女性は価値を感じるのだ。/ 女性の「イキそう」は「さっきまでのスピードと角度で続けられたらイキそう」って意味である。速さ変えられたらイケないじゃん！/ 女性の沈黙は反論がないからではない。悲しみと諦め。 ほか）
使えるノウハウ
＜ポイント＞
- 女性の顔より「服装」を褒める。
- 完璧な男性である必要はない。
- 「最近太っちゃった」と言われたら「そんなこと無いよ」じゃなく、「え、綺麗じゃん」と答える。
- 女性が初デートで「この人ないな」と思う瞬間は歩幅の合わなさ。
- 好きでもない男性からの「頭ポンポン」は殺意しかわかない。
- 「すっぴんの方がかわいいじゃん」ではなく、「すっぴんのほうもかわいい」。
- 初回のデートは3時間くらいがちょうどいい。
- 1回の高級なプレゼントよりも毎回の安価なプレゼント。
- 「絶対に君を幸せにする」ではなく「2人で幸せになろうよ」
- 完璧な男よりも、なんだか憎めない男。
- 付き合う予定の無い男性とのセックス。それで減るのは自尊心。
- 美人にこを、「君って面白いね」が有効
＜注意点＞
- 著者の独特な感性から見た女性の思いを代弁した内容となっているだけに、読み物としては面白いが、一般的な感覚とは少し違っている感じがある。
的を射ていると思う部分だけ、上記の「ポイント」に記した。
